猫の鼻腔狭窄ってどんな病気?症状や治療費についても解説
「鼻腔狭窄」ってどんな病気?
鼻腔狭窄は鼻の奥にある鼻咽頭という場所が狭くなり、空気のとおりが悪くなることで呼吸が苦しくなる病気のこと。先天的に鼻腔が狭い猫がいることや、なんらかの原因で後天的に狭くなってしまう場合がある。
猫の品種ではペルシャ、スコティッシュフォールド、ブリティッシュショートヘアといったマズルが短い猫種によく見られる病気。犬よりも猫で多いとされているが、発症は稀です。
「鼻腔狭窄」の原因
鼻腔狭窄の原因については詳しくわかっていないが、それぞれ先天性と後天性の場合があるため、どちらかによって原因も異なる。
先天性の場合は遺伝が原因。後天性の場合は外傷による影響などさまざまであり、感染症などが原因で炎症を起こし発症することもある。
「鼻腔狭窄」の症状
症状は呼吸時に鼻から「ズーズー」といった音がする、呼吸時にいびきをかく、努力性呼吸をする(呼吸しにくいため首や肩の筋肉をつかって呼吸すること)、呼吸困難、食欲の低下などがみられる。
他にも鼻腔狭窄と似たような症状として、鼻咽頭ポリープや慢性鼻炎、鼻腔内腫瘍といった病気の可能性もあるので、異変を感じたらすぐ病院へ行くこと。
「鼻腔狭窄」の治療法・治療費
治療法
治療法は内科治療と外科治療の両方がありますが、外科治療が一般的です。
内科治療では抗生物質や消炎剤、インターフェロンや点鼻薬をつかって治療しますが、外科治療では「バルーン拡張術」が一般的で、これは主に鼻腔の狭くなっている部分をバルーンで膨らませるといった治療法です。
バルーンでの拡張は複数回行われることがあり、狭窄の具合をみて再度行う場合もあります。また再発に注意しながら経過観察もします。
治療費
治療費については医院によってピンキリなのでこれといった数字を出すことは難しいです。
また外科治療ともなると症状の状態や手術・入院費用といったあらゆる費用がかさむため、高額になることは避けられません。
あくまでも目安としてですが、数十万円はかかることを頭に入れておきましょう。
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「鼻腔狭窄」の予防法
鼻腔狭窄は猫ヘルペスウイルス感染症や猫カリシウイルス感染症といった呼吸器感染症の病気などを原因に発症する可能性もあります。猫ヘルペスウイルス感染症については一度発症すると完治が難しい病気です。
日頃の生活で外傷を与えないことや感染症にかからないように、日々、愛猫を観察するようにしましょう。
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愛猫への病気は突然やってきます。いつも通りおなじような一日がやってくると誰もが思っていて、そんな当たり前の幸せが一瞬で壊されてしまうんです。
病気の診断をされ、手術ともなると多額の費用がかかります。お金の準備は前もってしておくべきですが、いざ必要になるとなかなか用意できるモノではありません。
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