エキゾチックの性格や特徴は?どこからお迎えできるの?
「エキゾチック」の歴史
エキゾチックはペルシャが短毛になった猫種とされています。
1960年代ペルシャのブリーダーであるキャロライン・バッシイがペルシャとバーミーズを交配。するとペルシャの愛らしい顔を受け継いだ短毛の猫が生まれ、その後もアメリカンショートヘアやブリティッシュショートヘアとの後輩を重ねました。
後の1966年エキゾチックショートヘアとしてCFAで公認され、1987年にエキゾチックに改められました。
「エキゾチック」の特徴
エキゾチックの特徴は耳が小さめで丸みがあり、少し前に傾き離れています。頭部の幅は広め、目はまん丸で大きく見開いていて、目と目の間隔は広く水平。鼻は横から見ると額・鼻・顎がまっすぐに並んでいます。
ボディはコビータイプで中型でどっしりしている筋肉質で、肩から膝にかけて重量感があります。脚は体に対して太く短く、足先は大きくて丸い。尻尾は短いですがボディとのバランスは良く、背中よりも低い位置からまっすぐに垂れています。
「エキゾチック」の性格
エキゾチックは子猫の頃からのんびりした性格をしています。鳴いたり騒いだりすることもないので、平和主義者の猫ちゃんです。また甘えることが好きなので、近くに寄ってきた時は気持ちよく感じるくらいに撫でてあげましょう。
「エキゾチック」の大きさ・体重
大きさ
エキゾチックの大きさは50cmほど(尻尾を含まない体の大きさ)になります。猫は犬のように大型・小型と区別がないので基本的なサイズ感は似ています。
体重
エキゾチックの体重は以下の通りです
- オス•••3~5.5kg
- メス•••3~4kg
体重も他の猫と対して変わりはありません。ただエキゾチックは中型でがっしりしている体型のため、やや太りやすい猫種とされています。
肥満にならないように気をつけようね!
「エキゾチック」の被毛
エキゾチックの被毛はアンダーコートに厚みがあり、やわらかくフカフカしたなめらかな手触りをしています。またペルシャほど毛がもつれないのでお手入れも比較的カンタンです。
カラー
エキゾチックの毛色はブラック・ホワイト・チョコレート・シナモン・レッド・ブルー・ライラック・フォーン・クリームと9種類の幅広いカラーがあります。バリエーションが豊富なのでエキゾチックをお迎えする時にカラーで悩むことはないでしょう。
パターン(模様)
猫の被毛はカラー以外にもパターンがあります。
エキゾチックはソリッド・タビー・シルバー&ゴールデン・スモーク&シェーデッド・パーティカラー・キャリコ&バイカラー・タビー&ホワイト・ポインテッドといった幅広いパターンがあり、他の猫種と比べても多いですね。
エキゾチックの「短毛種と長毛種の違い」については後で詳しく解説しているよ
「エキゾチック」の寿命
エキゾチックの寿命は10〜13年ほどとされています。純血種は混血種(雑種)に比べて寿命が短くなる傾向があるのですが、純血種の中で見てもやや短い印象があります。
しかし近年はペットフードの品質向上により猫全体の平均寿命も上がっています。数年後には平均寿命がもう1〜2年ほど延びているかもしれません。また中には平均寿命を優に超えて長生きする猫ちゃんもいるので、必ずしもこの年齢になったら亡くなるわけではありません。あくまでも目安として頭に入れておきましょう。
ちなみに20年以上生きたエキゾチックもいるよ
「エキゾチック」を飼うときのポイント
エキゾチックは落ち着いたのんびりな性格のため、他の猫よりも静かな場所を好む傾向にあります。人通りが少なく物音のないところにベッドやキャットタワーを設置してあげましょう。日当たりがよく、外の様子がよく見える場所がおすすめです。
またベッドは季節ごとに分け、猫ちゃんのサイズに合う形状・素材・安定性のものを選ぶようにしましょう。
これからの寒い季節におすすめのベッドはこちらの記事で詳しく書いているので、ぜひご覧ください▼
「エキゾチック」を飼うときの注意点
エキゾチックは運動量が少なく太りやすい猫種としても知られています。上下運動できるキャットタワーや飼い主さんと一緒に遊べるおもちゃを使って、運動させてあげましょう。
猫ちゃんと遊べるおもちゃについてはこちらの記事で詳しく書いています▼
おもちゃは2〜3種類ほど持っておくと飽きずに遊んでくれるので、便利です。
エキゾチックのお迎え場所
エキゾチックをお迎えできる場所はさまざまですが▼
- ペットショップ
- ブリーダー
- 里親(保護猫)
個人的なおすすめは里親です。
- 値段
- 飼いやすさ
- 自分に合った子をお迎えできる
初めて猫をお迎えする人でも安心してお迎えすることができます。
里親制度について詳しくはこちらの記事で書いていますので、気になる方はぜひご覧ください▼
「エキゾチック」のかかりやすい病気
エキゾチックのかかりやすい病気は全部で6つあります▼
- 短頭種気道症候群
- 多発性嚢胞腎
- 流涙症
- 白内障
- 肥大性心筋症
- 尿路結石症
ひとつずつ見ていきましょう!
1 短頭種気道症候群
鼻腔や気道が狭く呼吸器系の問題が発生する病気のことで、エキゾチックのような短頭種(頭蓋骨の長さに比べて鼻が短い猫種)に起こりやすい病気です。
症状はいびきや口を開けてハアハアと呼吸する、嘔吐といった症状があり、暑さや肥満で悪化することもあります。
2 多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)
腎臓に嚢胞(液体のたまった袋)ができることで腎臓の組織を圧迫し、腎機能が低下する病気のことです。
遺伝的に見られることもあり、症状は水をたくさん飲むやオシッコの量が増える、食欲不振、嘔吐などの症状が見られます。
3 流涙症
名前の通り目から涙があふれてくる病気のことです。原因は角膜炎や結膜炎などの目の病気、刺激物質によって涙の量が増える、先天的に涙を鼻の奥に排出することができなくなってしまうことにより引き起こされる病気です。
症状は涙が止まらなくなるや涙で目のまわりの毛色が変色するといったものが見られます。治療法は目の病気の治療を行うこと、刺激物質を取り除くなど原因によって異なります。また涙を排出する器官である涙小菅を洗浄・拡張させたりすることもあります。
4 白内障
エキゾチックは先天的に白内障にかかるリスクが高いとされています。症状は目の多くが白っぽくなることで見えにくくなり壁やモノにぶつかる、動作がぎこちなくなるなどです。また光を眩しく感じやすくなるので暗い片隅に小さくなることも増えます。
治療法は症状の進行度によって変わり、初期の場合は点眼薬や服用薬、進行が進むと手術が必要になることもあります。
5 肥大型心筋症
肥大性心筋症は猫における最も一般的な心疾患のひとつです。心臓の筋肉(左心室)の壁が厚くなることで心室内のスペースが狭くなり、血液を十分に送ることができなくなる病気です。最終的には心不全や血栓(血の塊)を形成し、突然死することもある危険な病気です。
詳しい原因はまだ解明されていないですが、猫種によって遺伝的な要因があることや特定の栄養欠乏、慢性的な高血圧も影響する可能性があります。
6 尿路結石症(尿石症)
尿路結石症は尿管、膀胱、尿道に結晶・結石ができる病気のことです。結晶・結石が尿道に詰まり尿が排出されなくなると、体に毒素がたまり尿毒症の危険性もあります。またオスはメスに比べて尿道が細く長いので、結石が尿道に詰まりやすいとされています。そのため尿道閉塞の危険性もあります。
症状は血尿、頻尿、トイレがうまくできない、トイレから長時間出てこないなどがあります。また治療法は原因によって異なり療法食ですむこともありますが、場合によっては手術が必要になる場合もあります。
「エキゾチック」の短毛種と長毛種の違い
エキゾチックには短毛種と長毛種の2種類いて、それぞれ
- エキゾチックショートヘア
- エキゾチックロングヘア
と呼ばれています。
しかし実際のところエキゾチックロングヘアをエキゾチックという猫種として認めているところは多くありません。
団体によってはエキゾチックロングヘアをペルシャとして血統登録しているところもあるくらいです。
またエキゾチックロングヘアをお迎えする場合は血統書にエキゾチックと書かれていないこともあります。良い悪いはありませんが、猫種にこだわる場合は確認してからお迎えするようにしましょう。
「エキゾチック」は凶暴化するってホント?
結論そんなことありません。
ではなぜ「エキゾチックは凶暴化する」との声が上がるのでしょうか。
それは「エキゾチックペットと話がゴチャ混ぜになっているから」ですね。
カメ、イグアナ、ヘビ、リスザル、リス、鳥類(オウムなど)、野生由来の魚といった犬や猫以外の動物のことをいいます。
「エキゾチック」という猫種と「エキゾチックペット」は全くの別物ですので、ゴチャ混ぜにならないように気をつけましょう。
ちなみにエキゾチック(exotic)の意味は「異国の、外来の、変わっている」といった意味があるよ!
まとめ
この記事では「エキゾチック」という猫種についてまとめました!
エキゾチックは他の猫種にはなかなか見られない愛らしくかわいい顔の猫種なので、家族としてお迎えするのにおすすめの猫種です。
性格も穏やかで落ち着いているので、初めて猫ちゃんをお迎えする方にも大人気ですよ!
他にも気になる猫種やわからないことがあったら、あわせて他の記事もご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!