バーマンってどんな猫?性格や特徴、里親制度が人気!
「バーマン」の歴史
バーマンはミャンマーに古くからいた猫で、その歴史は釈迦の誕生よりも古いといわれています。
その昔ミャンマーの寺院では数匹の白い猫が飼われていました。そんなある日、寺院が強盗に襲われてしまい最高位の僧が亡くなるという事件が起きたのです。その時1匹の猫が僧の頭の上に乗り、青い目の女神像を見つめると猫の目も女神像のように青く輝いたのだそう。そして耳、足、尾は茶色に変わり、僧の白髪にふれていた足先だけ白くなったとされています。
時が経ち1919年、フランス人がミャンマーからバーマンのオスとメスを持ち帰りますが、帰国途中でオスは亡くなってしまいます。しかし幸運なことにメスは妊娠していました。その後フランスにわたり繁殖し、後の1925年に公認されることで世界に広まりました。
第二次世界大戦後に絶滅の危機になりますが、1955年以降外国からの輸入により繁殖が再スタートし1967年にCFAで公認されます。
「バーマン」の特徴
バーマンはポイントカラーとグローブと呼ばれる足先の白い被毛、サファイアブルーの綺麗な目をしているのが特徴です。
耳の間は広く離れていて、形は正三角形。鼻は高くローマンノーズ(ローマ人のような鼻)として知られています。目は大きくまん丸で間隔が広い。色はサファイアブルーの単色のみです。
体型はロング&サブスタンシャルタイプでやや長い。筋肉質で重量感のあるがっしりしたボディをしています。しっぽの長さは30cmほどと普通ですが多毛なのが特徴的。足は中くらいの長さで太く手袋をしているように白い。前足をソックス、後ろ足はレースと呼ばれています。
「バーマン」の性格
バーマンは子猫の頃から賢くおだやかな性格をしているので、しつけやすい猫種として有名です。また温厚でやさしい一面もあるので、人と触れあうことも好みます。
しかしマイペースな猫で運動量が少なく肥満になりやすいので、気をつけましょう。
「バーマン」の大きさ・体重
大きさ
体長(首〜尾の付け根):40~50cm
全長:80-100cm
体重
オス : 3〜6.5kg
メス : 3〜5kg
バーマンは重量感のあるがっしりしたボディと毛量があるので、他の猫種に比べてやや重い印象があります。
「バーマン」の被毛
バーマンは長毛種のみになります。シルクのような手触りで長くて厚みのある被毛、顔まわりの毛は短めで、お腹まわりが少しカールしているのが特徴的です。
被毛のカラーバリエーション
- シールブラック
- チョコレート
- レッド
- ブルー
- ライラック
- クリーム
パターンは
- パーティーカラー
- ポインテッド
- ポインテッド&ホワイト
とさまざまです。
「バーマン」の寿命
バーマンの平均寿命は10~13歳とされています。
猫全体の平均寿命が16歳ほどなので、比べるとやや短命であることがわかります。
しかしバーマンは純血種なので雑種にくらべ寿命が短くなる傾向があります。なので純血種のなかで比べると平均的な寿命になります。
「バーマン」を飼える場所
バーマンは
- ペットショップ
- ブリーダー
- キャッテリー
- 里親制度
- 保護猫カフェ
といった場所でお迎えすることができます。
個人的には里親制度がおすすめで
- お迎え費用が安い
- 飼いやすい
この2つの点から、初めて猫を飼う人にはピッタリの場所です。
また安さの理由は生体販売を目的としていないからです。今までのフード代やワクチン費用といった必要経費にしかお金がかからないといったことが主な理由です。
また人慣れしている子も多く飼いやすさの面からもおすすめできます。
「バーマン」を飼うときの2つの注意点
1 運動量の少なさ
バーマンはおとなしい性格であまり運動しないので太りやすい猫種として知られています。ひとりでいるときも基本はじっとしていることが多いかもしれません。
しかし人と触れ合うことが大好きな性格で飼い主さんとコミュニケーションをとることは得意としています。キャットタワーを設置するよりもオモチャをつかって一緒に遊んであげることが運動不足の解消につながります。
2 ブラッシング
バーマンは長毛種なのでブラッシングの手入れも大切な猫種ですが、他の長毛種にくらべ手入れがカンタンな猫種としても知られています。
猫には「オーバーコート(上毛)」と「アンダーコート(下毛)」と呼ばれる2種類の毛が生えているので、換毛期の時期になると下毛である「アンダーコート」が抜けやすくなります。
しかしバーマンは「オーバーコート(上毛)」しか生えない猫種なので、毛の抜けやすさ、絡まりやすさといった悩みが少ないんです。
とはいっても「手入れは不要!」と言っているのではなく、手入れがカンタンだからこそ週1~2回はブラッシングしてあげるようにしましょう。
「バーマン」のかかりやすい5つの病気
1 先天性白内障
白内障には先天性と後天性がありますが、バーマンやペルシャ、ヒマラヤンなどの品種は遺伝的に先天性白内障にかかりやすいといわれています。しかし先天性白内障を発症する可能性はきわめて低いので、そこまで心配する必要はありません。
2 鼻腔狭窄
鼻腔狭窄は鼻の奥にある「鼻咽頭」という箇所が狭くなり、空気のとおりが悪くなることで呼吸がしにくくなる病気のことです。先天的に鼻腔が狭い猫種がいることや、後天的に狭くなることがありますが、バーマンは先天的に狭いことが原因とされています。
3 慢性腎臓病(慢性腎不全)
慢性腎臓病は腎臓がなんらかの原因でダメージを受け、機能しなくなる病気のことです。初期は無症状が多いので気づきにくい病気としても知られていますが、徐々に多飲多尿、食欲の低下、元気がないといった症状が見られるようになります。
4 肥大型心筋症
心臓は心臓の筋肉である心筋の拡張・収縮をくり返すことで血液を全身に循環させています。肥大性心筋症はこの心筋が分厚くなり、心室が狭くなることで拡張・収縮がうまくできず、血液を循環させることができなくなる病気です。
5 肥満
ひとつ飼い主さんに言っておきたいことは「肥満も立派な病気である」ということです。
しかも肥満の責任は飼い主さんにあることも忘れてはいけません。食事は総合栄養食のフードを正しい量与えること、おやつはコミュニケーションのひとつであることを忘れずに与えるようにしましょう。
ペット保険に入ろう
猫がかかる病気の種類はさまざまで、そのすべてを予防することは不可能に近いです。
後天的なものだけでなく先天的にかかりやすい病気もあるなかで、いきなり手術費用に何十万円かかると言われたら、その費用を準備できますか。
愛猫の病気は思ってもないタイミングでいきなりくるものです。いざという時のためにペット保険には必ず入りましょう。