ベンガルってどんな猫?性格や特徴、寿命についてわかりやすく解説!
「ベンガル」の歴史
ベンガルはアジアンレパードというヤマネコのメスと黒猫の交配から生まれた猫が、さらに複数の猫と交配して生まれた猫が原型とされています。
アジアンレパードはアジアの広い地域に分布する野生の猫で交配と繁殖により「ベンガル」という品種が確立されました。
「ベンガル」の特徴
ベンガルの特徴といえばヒョウ柄模様ですが、この模様にはスポッテッドタビーとマーブルドタビー(クラシックタビーのことでベンガル特有の呼び名)の2パターンがあります。
頭部は丸みのあるくさび型で体に対して小顔。目は大きめで吊り目ぎみのたまご型かアーモンド型になっている。耳は中くらいの大きさで付け根は広く、先端は丸い。
体は骨太でたくましく、身体能力も高い。被毛はシルクのような滑らかな手触りで光沢があります。またしっぽの長さは平均的で、付け根は太く先端が丸い。前足よりも後ろ足が長く、足の指は大きくがっしりしているのが特徴です。
「ベンガル」の性格
ヒョウ柄で野生的な見た目によらず、おだやかな性格をしています。温厚で人懐っこくフレンドリーなので、子どもと大人どちらも仲良くできます。また遊ぶことも大好きなのでオモチャや猫タワーをつかって沢山遊んであげましょう。
またベンガルは「オスとメスの違いによって性格が分かれる」と言われることがありますが、それはベンガルだからというより、元々の性別の違いによるものなので関係ありません。
「ベンガル」の大きさ・体重
大きさ
- 体長(首〜尾の付け根):40~50cm
- 全長(鼻先〜尾の先):80-90cm
体重
- オス:3~6kg
- メス:3~5kg
大きさは通常の猫とさほど変わりありません。
またベンガルは運動が大好きなので太りにくい猫としても知られています。肥満の心配はありませんが、おやつの与えすぎには注意しましょう。
「ベンガル」の被毛
なめらかでシルクのような手触りと光沢のある被毛はタビーのみの柄になっている。
またタビーの中でも
- スポッテッドタビー
- マーブルドタビー(クラシックタビー)
の2パターンしかない。
「白色のベンガルはいない?」
ベンガルのカラーに白色の純粋なカラーはありませんが、「スノーベンガル」という淡い色合いのカラーは存在します。
毛色は明るくクリーミーな白や薄いアイボリー系の色合いで、青やゴールドの目をしていることが多いです。
「ベンガル」の寿命
ベンガルの平均寿命は14歳とされていて、他の猫種と比べても平均的な寿命で長くも短くもありません。
また猫全体の平均寿命は15.66歳とされていて、完全室内飼いの猫だと16.22歳まで寿命が延びることがわかっています。
「ベンガル」を飼える場所
ベンガルはペットショップ・ブリーダー・里親・保護猫カフェなどさまざまな場所で飼うことができます。
個人的には費用や飼いやすさを考慮すると里親がオススメです。生体販売を目的としていないのでフード代やワクチン代といった飼育費用しかかかりません。また人慣れしている子も多く飼いやすいというメリットもあります。
子猫を飼いたいという人は決して成猫と同じような気持ちで飼わないこと。猫の生後1年は人間の18年に相当するので、飼育の大変さは並ではありません。
「ベンガル」を飼うときのポイント
ベンガルは遊ぶことが大好きなので、ひとりでも遊べる環境を作ってあげることが大切です。キャットタワーやオモチャを使って遊べる環境を整えてあげるといいでしょう。
家具の配置を変えたりして、飛び移れるようにするのもオススメですよ。
「ベンガル」を飼うときの注意点
事故や脱走への対策をしよう
好奇心旺盛なベンガルは事故や脱走にも注意する必要があります。
特に家では「水回りでの事故」と「窓やベランダからの脱走」が多いです。お風呂のドアやフタをきちんと閉めること、ベランダの窓は閉めには外には絶対に出さないようにしてください。
「ベンガル」のかかりやすい7つの病気
1 ピルビン酸キナーゼ欠損症
遺伝性の疾患で赤血球がエネルギーを生成するときにピルビン酸キナーゼという酵素が足りなくなり、赤血球が破壊され貧血が起こる病気のことです。
症状としては貧血の他にも食欲低下や疲れやすい、歯茎・舌などが青白くなるなどがあります。
2 特発性多発神経根障害
中枢神経である脊髄から出ている脊髄の神経束(神経根)で原因不明の炎症が起こり、歩行障害や四肢のしびれといった症状が起きる病気です。
若い猫に多く見られ初期症状では後ろ足のしびれ、歩幅が短くなる、ジャンプをしなくなるといった症状があり、人間の「ギラン・バレー症候群」に似ています。
3 猫伝染性腹膜炎(FIP)
猫伝染性腹膜炎には2種類のタイプがあり腹水や胸水がたまるウェットタイプと、腎臓やリンパ節にシコリができるドライタイプがあります。
命にかかわる重篤な疾患で治療しない場合の中央生存期間は9日とされていますが、現在では医療の発達により80%の確率で治ります。
4 ストレス性神経障害
名前の通りストレスにより起こる病気です。原因としては運動する場所がない、環境の変化によるものなどさまざまです。
主な症状は脱毛が多く、グルーミングの回数が増えることによって起こります。グルーミングは猫にとって精神安定剤のようなものなので、過度な場合はストレスが溜まっている可能性があります。
5 皮膚病
猫は多くの被毛に覆われているので皮膚の変化には気づきにくいものです。とくに換毛期の季節(春・秋)は毛が多く抜けるため勘違いしやすく、皮膚の変化に気づかない飼い主さんも多くいます。
主にアレルギーや菌、寄生虫などが原因で脱毛、かゆみ、発疹といった症状が見られます。原因や症状が多くあるので皮膚病の見分けが難しいですが、違和感を感じたらすぐ病院へいきましょう。
6 角膜炎
眼瞼の表面にある角膜に細菌やカビが感染して炎症が起きる病気のことです。眩しそうにしたり、頻繁にまばたきする、目をこするなどの仕草は要注意です。
角膜炎は治療が遅れると失明の可能性もあるので早めの受診をおすすめします。
7 尿石症(尿路結石症)
尿石症は猫下部尿路疾患(FLUTD)のひとつで尿管、膀胱、尿道に結晶や結石ができる病気のことです。猫はあまり水を飲まないので濃い尿を排泄しやすく、泌尿器系の病気にかかりやすいとされています。
症状としては血尿、頻尿、トイレがうまくできないなどがあり、トイレをできないことから他の病気を併発する可能性もある危険な病気です。
「ベンガル」のまとめ
今回はベンガルの記事についてまとめました!
よく「ベンガルは飼いにくいんじゃないか?」「飼育が大変と聞いたことがる」という質問をいただきますが、そんなことはありません。見た目によらない、おだやかで人懐っこい性格。かわいらしい模様もほかの猫種ではなかなか見れません。
またベンガルに限らずペット保険には必ず入っておきましょう。病気になると想像もつかないような多額の費用がかかる場合があります。
いざという時のために、お金の用意しておくことは大切だよ。